2021-01-01から1年間の記事一覧

空気を読む

東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言について各メディアが報じている。 『森喜朗会長は日本オリンピック委員会臨時評議会で「女性のたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」「女性というものは競争意識が強い、誰か一人が手…

習慣、あるいはルーティン②

習慣は何事かを成し遂げるのに非常に大事なものである。 短期的なパッションでの集中より、毎日の繰り返しによって時間をかけるということで非凡なものが出来上がる。 それはちょっとやっただけのものとは内容も形もかなり違ってくる。 それに触れてみればす…

習慣、あるいはルーティン

私はルーティンが好きだ。 朝7時には起きて、9時には仕事をし、12時には昼ご飯を食べて、17時には仕事を終え帰宅し、本を読み、酒を飲みながら映画を見て、0時には眠りにつく。 実際にはこのような生活習慣ではないが、私はほとんど判で押したような生活に快…

「直観」と「ひらめき」②

「直観」は誰しも膨大な時間をかけられれば得られ、そして年齢を重ねても身体機能のように衰えるものではない。 「直観」が働くときに活動する部位である「大脳基底核」は年齢とともに衰えるものではないからだ。 この年齢という意味は2つの意味合いを含んで…

「直観」と「ひらめき」

「直観」と「ひらめき」の違いをご存じだろうか。 どちらも何か問題や困難などが起こった時に、ぱっと意図せずに解決策などを思いつくことを言うが、違いはその思いついたことに理由が言えるかどうかである。 理由が言えるのが「ひらめき」で、言えないのが…

マルジナリア

マルジナリアという言葉をご存じだろうか? 「余白への書き込み」という意味だそうだ。 本を読みながら思いついたことを、余白に書き込んでいくことである。 夏目漱石やエドガー・アラン・ポーなどがよく引き合いに出されるようで、彼らは結構びっしりと書き…

浴びるように本を読む効用

「若者の日本語運用能力が低下している」、と言われて久しい。 私も一応若者であるので、自分にあてはめてその自覚は十分にある。 確かに言葉をよく知らないし、言いたいことをうまく伝えることができない。 だが、日本語運用能力が低下していると自覚してい…

外国語を習得する効用

特に英語が人気である。 私たちは中学、高校、大学と英語を勉強してきたが、一向に英語を話すことができない。 英語で外国人と会話をすることはできないし、一冊の本を読みとおすこともできない。 だが、グローバル化が急速に進展し、人や物、情報などが国境…

生き延びる力③

なので、彼らは他人と同じ行動をとるようになる。 これは子供の時には、それこそ生き延びる知恵なのかもしれません。 しかし、大人になるとそうはいきません。 人と同じでは周りの中に埋没してしまう。 他人と自分の違いが周りからはわからなくなります。 没…

生き延びる力②

大学生や社会人と良く接しますが、彼らはしばしば上司や先生の合格ラインを見極めて、できるだけそのラインぎりぎりを狙う傾向にあるという話でした。 それは必要最低限の努力で評価を得る、ということに力を注いでいるのです。 彼らは試験前に「俺、全然勉…

生き延びる力

私たちはとても変化の激しい時代にいます。 もうすでに、この「変化の激しい時代」という言葉は定型化しており、「未来が予測不可能」というのが予測可能になっています。 次々と社会情勢は変わり、技術は進歩しています。 この時代で、私たちはどうすれば生…

自由に生きる方法

自由に生きたいと誰もが望んでいます。 誰かに命令され、こき使われるのは、反射的に嫌な気持ちにさせられます。 私たちはできるだけそれから逃げ出し、好きなように行きたいと思っています。 しかし、なかなかそう上手くはいきません。 私たちは仕事では上…

あなたの市場価値の上げ方②

市場価値を上げるためには、人とは違うことをやって、むしろ人とは違うことを喜ぶという考えかたが重要だと述べました。 平たく言えば、天邪鬼になるということです。 そして、世の中の大半の人は平均的になることを意識的にまたは無意識的に良しとするので…

人間関係をよくするルール

現在の私たちは、必ず誰かとコミュニケーションを取り、誰かと取引をし、誰かと仕事をしなければなりません。 そこには絶対に他人が必要となります。 私たちは一人で生きることはできません。 食事をするのも、家を作るのも、お金を得るのも、趣味を楽しむの…

あなたの市場価値の上げ方

もっと成功したい、世の中をより良く変えたい、自分の市場価値を高めたい、とあなたは考えるでしょうか。 そう考えることは素晴らしいことだと思います。 では、どうすればそのような前向きで、生産的なことができるのか、それは結構単純なことで、人と違う…

仕事ができる人はメタ認知能力が高い④

ではどうしたら、メタ認知能力は鍛えることができるのでしょうか。 鍛え方は4つあると思います。 1つ目は、常に「本当にそうなのだろうか、そもそもそれは正しいのだろうか」と、前提や常識、一般論を疑う癖をつける、ということです。 「会社の伝統的にこの…

仕事ができる人はメタ認知能力が高い③

メタ認知能力のメリットは三つあります。 一つ目は全体像が分かるということです。 例えば勉強をするときに、まず全体像をざっと把握しておくことで、個々の問題意識やそれぞれのつながりがわかり、関連して覚えることができます。 全体像の中でそれぞれの個…

仕事ができる人はメタ認知能力が高い②

さて、仕事ができる人はメタ認知能力が高いのですが、一体メタ認知とは何なのでしょうか? それは、一つ視点を上げて、問題などをより高次の、根源的な問いに変換することです。 具体例を挙げてみましょう。 例えば部下が重大な失敗をして、取引先に迷惑をか…

仕事ができる人はメタ認知能力が高い

仕事ができる人と、できない人がいます。 何をやらせてもある程度の水準でこなす人がいれば、いつまでたってもレベルの低いことしかできない人がいます。 呑み込みが早く、一を聞いて十を知る人がいれば、十を教えたのに一しかできない人がいます。 周りをう…

効果的な本の読み方②

前回は効果的な本の読み方の心構えを考えてみました。 今回は実際にどのように本を読んでいくかを考えてみます。 大きく二つあります。 一つ目は、よく言われることですが、重要なところや面白いと思ったところに線を引くことです。 また、線を引くだけでな…

効果的な本の読み方

本の読み方は多種多様だと思います。 この読み方が絶対に良いとは言わないですが、ただ漫然と本を読むよりは効果的な方法というのはあります。 まずは、第一に心構えから話します。 この心構えにも幾通りかの要点があります。 その一つ目は、この本から何か…

何のために勉強するのか?

何のために勉強するのか? と問われれば、人はみな「より良く生きるため」というようなことを答えるのではないでしょうか。 資格を取るのも、ビジネス書を読むのも、人生をより良く生きるためなのではないでしょうか。 そのために、人生をより良く生きるため…

効率的な本

私たちは何のために勉強をするのでしょうか? もちろん人それぞれでだと思います。 実生活に役たてたいという人もいるし、資格マニアのように勉強それ自体が好きな人もいるし、仕事で仕方なく勉強している人もいるでしょう。 ただ、多くの人は、今の混乱した…

デカルトからニーチェから人間関係を学ぶ

「われ思う。ゆえに、われあり」のデカルトである。 デカルトは、少しでも疑われるものはすべて排除して、最終的に疑えないものは何であろうか、そこから哲学は出発しなければならない、と考えた。 それがこの有名な文句である。 つまり、いろいろなものを疑…

相手のことがわかれば、ビジネスも、人間関係も上手くいく

これは人間関係では大事なことだ。 ただ、ほとんどの人は、相手がどう思っているのかと考えるとき、自分が相手の立場ならどう思うか、と考えてしまう。 もちろんこれでうまくいく場合もあるだろう。 よく、小学生などに「人を殺したらなぜ悪いの?」と聞かれ…

疲れた時は、無意識に任せてみる

人間には大雑把に言って、意識と無意識がある。 この意識と無意識の占める割合は、無意識のほうが莫大に多い。 意識は無意識の氷山の一角である、と言われることもある。 私たちが考えたり、行動したり、何かを成し遂げたりしようとしたことは、無意識という…

記憶はなくならない

脳には可塑性というものがある。 可塑性とは、よく言われるたとえでは、粘土を指先で押したときに反発して戻らないで、押した痕跡を残したままの状態になることを言う。 逆に反発して元に戻る、ボールのように弾力のあるものを可逆性と言う。 脳に可塑性があ…

人間関係が良くない人の思考

例えば、会社で上司と部下がいる。 上司は部下に仕事の指示をしたり、命令したりする。 それは会社内でそういう権限を与えられているからである。 上司のほうが人間的に偉いとか、部下が駄目だとか、そういった話では全くない。 単純にそういうルールに従っ…

成功者は幽体離脱ができる

といっても、もちろん本当に幽体離脱をするわけではない。 自分を上空から覗く視点を持つ、あるいは自分だけでなく世界を一歩離れてみる視点を持つことができるということだ。 これをメタ認知という。 主体そのものに自分を同化していると(つまり自分の中だ…

忙しいから時間がないのではなく、時間がない人を忙しいという

よく「忙しくて時間がないんだ」と自信たっぷりに、自慢げに言う人がいるが、これは原因と結果を逆に認識している。 本当は「忙しくて時間がない」のではなく、「時間がないことを忙しい」というのだ。 これは、本当は自分は何かをやり遂げる能力はあるのだ…