効果的な本の読み方②
前回は効果的な本の読み方の心構えを考えてみました。
今回は実際にどのように本を読んでいくかを考えてみます。
大きく二つあります。
一つ目は、よく言われることですが、重要なところや面白いと思ったところに線を引くことです。
また、線を引くだけでなくて、関連があるところに=でつなげてみたり、記号を使って書くのもいいと思います。
こうすることによって、漫然と読むよりは記憶に残ることになります。
線を引いたり記号を使ったりするということは、それらを二度読むということにつながりますし、また、手を使って読むということは、視覚だけでない感覚を使って読むということで、記憶に残りやすくなります。
感覚という話でいえば、他の五感を感じながら、つまり、これはベッドの中で読んだなとか、ある文章を思い出すときに、その時飲んでいたコーヒーも一緒に思い出すみたいに、本だけでなく何かと関連することを意識づけて読むこともいいと思います。
他の感覚に関連付けると、想起しやすくなるのです。
また、すぐに重要な個所を探せるように、ページの隅を折っておくこともよくします。
2つ目に、ページの余白に要約や、自分がそこから考えたこと、関係のあること、他の本との関連など、何でも思いついたものを書くということです。
よく言われるように、アウトプットをすることで、その内容が忘れにくくなります。
何かで聞きましたが、一週間のうち三回アウトプットをすればほとんど忘れないらしいのです。
まずは本の余白にアウトプットをし、そこの情報を下敷きにツイッターやブログやYouTubeなどでアウトプットするのが良いと思います。
この本の余白にメモをするということですが、とても重要なことは「こんなことを書かないほうがいいかな」とか、そういった考えは完全に捨てたほうがいいということです。
思いついた限りそのままに、何の判断も批判もなしにメモしていくほうがいいのです。
そういった、理性の判断が入ると、結局後から読み直したときにかなりつまらないものになってしまい、使い物にならない、というのが経験上多いです。
誰に見せるわけでもないのですから、何も判断せずに書くのが有益なのです。
ノートにメモをする人もいると思いますが、私はお勧めしません。
やってみると意外に大変ですし、本を読むときにいちいちノートを持ち歩かなければならないからです。
本の余白に書くといってもペンを持ち歩かなければならない、と思われるかもしれませんが、私の場合はペンをしおり代わりにしています。
そうすれば、わざわざペンを持ち歩く必要などないのです。
このようなことを意識するだけで、本から得られるものは何倍にも必ずなります。
初めは意識をしてやらなければいけないですが、一週間、二週間とやっているうちに習慣となって、何の苦も無くやっていることでしょう。
そうなれば、本を読むことが、今よりも断然実りのあるものになり、楽しくなると思います。