何のために勉強するのか?

 何のために勉強するのか? と問われれば、人はみな「より良く生きるため」というようなことを答えるのではないでしょうか。

資格を取るのも、ビジネス書を読むのも、人生をより良く生きるためなのではないでしょうか。

そのために、人生をより良く生きるために、知的な武器が必要だから、私たちは勉強をするのだと思います。

ただ、その知的な武器を獲得するために、いろんな資格を取ったり、ビジネス書を読んだり実用的な勉強をするのは、非常に効率が悪いのです。

もちろん実用的な勉強をある程度することは悪いことではないのですが、何というか、リビングや寝室など家の中が汚いのに、せっせと庭掃除をしているみたいに思われます。

庭掃除をし、窓を拭き、剥がれた壁をなおして外からはきれいな家に見えますが、実質家の中は脱ぎっぱなしの服や、ソースの付いた食器、もう何年も使っていない物などであふれているみたいです。

そのうち、ごみは家の中を隅々まで侵食し、さらに家の中に納まりきらなく、庭にまで進出していくでしょう。

 

要するに、資格やビジネス書など実用的なものを勉強するということは、とても偏った勉強だと思うのです。

もっと根本的な、本質的なものから勉強するべきだと思うのです。

それは科学や哲学や文学といったもので、そういったものはものの考え方を身に付けることができ、表面的な知識をもガラッと変える可能性に満ちていると思います。