あなたの市場価値の上げ方②

 市場価値を上げるためには、人とは違うことをやって、むしろ人とは違うことを喜ぶという考えかたが重要だと述べました。

平たく言えば、天邪鬼になるということです。

そして、世の中の大半の人は平均的になることを意識的にまたは無意識的に良しとするので、人と違うことをやったり意見を言えば非難されます。

それは「空気を読む」というのが象徴的ですが、これは自分たちと同じルールに従え、同じ規律に則らないと仲間外れにするぞ、というものです。

一種のいじめです。

「空気を読まない人」という人の中には、本当に「空気を読めない」のではなく、あえて「空気を読まず」行動する人がいます。

おそらく大半の人はそうなのでしょう。

「空気を読まず」行動する人というのは、そういった平均的、図式的なものにどこか居心地の悪いものを感じる、何か直観のようなものがあります。

このまま同じようにすれば、私は彼らと見分けがつかなくなってしまう、という危機感があります。

それでも、非難されたとしても、私たちはそれに対して反応したり、批判したり、怒りをぶつけたりしてはいけません。

なぜなら、そうすることによって、世の中の大半の人と同じロジックで思考してしまうからです。

平均的なことからずれたことによる非難への反応、という平均的な行いが起きてしまいます。

私たちは非難に対して反応せず、耳を貸さず、ただ自分が良いと思ったことをやらなければ突き抜けた存在とはなりません。

そこには勇気が必要です。

誰かに陰口をたたかれ、理由のない中傷をされても、それを振り払って自分の信じた道を突き進む勇気が必要です。

 

では、具体的にどうすればいいのでしょう。

何をすれば、人とは違った存在になり、自分の市場価値を上げることができるのでしょうか。

「これこれこういうものをしたらいい」という一般解があれば、それは一般解であるという意味で、人と同じことをやるということになり、世の中の大半と同じことになってしまいます。

私たちのような人は目的地が違えば、道のりも違います。

そこにアイデンティティがでてくるのです。

ただ、行動を起こす前に何かしらの思考があるはずで、その思考はインプットに左右されるはずですから、人とは違うもの、違う本、違う映画、違う芸術などをインプットするべきではないでしょうか。

新書やベストセラーなんてもってのほかだと思います。