あなたの市場価値の上げ方

 もっと成功したい、世の中をより良く変えたい、自分の市場価値を高めたい、とあなたは考えるでしょうか。

そう考えることは素晴らしいことだと思います。

では、どうすればそのような前向きで、生産的なことができるのか、それは結構単純なことで、人と違う考え方をし、人と違う行動をし、人と違うことをしても決して恐れない、いやむしろそれに対して喜びを感じることが重要なのではないでしょうか。

自分を生産的に、市場価値を高めたいと思うなら、同じことというのは忌避するべきです。

具体的にどうすればよいのでしょうか。

資格を取る、スキルを上げる、そういった実際的なことも一つの手段だと思いますが、それだけでは多数の人の内の一人を抜け出すことはできません。

なぜかというと、資格を取るなんてことは、多くの人が考え実行していることだからです。

資格を取るというのは、どうすれば自分は向上できるかという問いに、世の中が提示している最も定型的な答えだからです。

自分の市場価値を上げるために、人と同じことをする、という矛盾がそこにはあります。

それは世の中の原理で考えているからなのです。

実は、市場価値を上げる具体的な方法は、それこそ無限にあるのだと思います。

それの何を選択し、どう行動するかが、私たちを作り上げ、私たちがなんであるかを決めることになるでしょう。

もっとも、これだけではどうすればいいのかわからないと思うので、逆のことを考えることがヒントになるのではないかと思います。

つまり、人と同じ考え方をし、同じ行動をし、同じことをすることに喜びを感じる、そういったことと逆のことをすれば、私たちは市場価値を上げることができるのではないでしょうか。

こういった人と同じ考え方をし、同じ行動をし、同じことをすることに喜びを感じる人たちを、私たちは大衆と呼びます。

ニーチェはそれを畜群と呼びました。

しかし、押さえておかなければいけないのは、私たちはニーチェと違い大衆を馬鹿にしたり、下に見たりしてはいけない、ということです。

確かにニーチェの言う通り、大衆は自分たちと違う人種を攻撃したり非難したりします。

話せば長くなりますが、彼らは同じことをすることこそが善であり、倫理であると思っているので、そこから一つ頭を抜けようと思えば権力を振りかざし、叩かれます。

出る杭は打たれる、という発想ですね。

しかし、それを同じように叩き、反論するのは、同じように権力を振りかざすという、同じ思考体系の内にからめとられ、彼らと同じ考え、行動をしてしまうことになります。

大衆と同じような考えで、彼らを批判するというのは、市場価値を高めるという前提に反することになります。

続きます。