人間関係で悩まない方法
上司や部下、恋人や友人との人間関係に悩んでいる方は多いかと思います。
「悩みとは、つまり人間関係での悩みしかない」とも言われることがあります。
ということは、人間関係が円滑にいけば、全てとは言わないまでも、ほとんどの悩みは解決するということになります。
ただ、人間関係を円滑にするといっても、こちらが過度に気を使ったり、神経をすり減らして接したりすれば、とても疲れるし、それこそ長続きしないでしょう。
長続きしなければ、また新しく人間関係を構築しなければいけませんが、たいていの場合、新しい人間関係は、過度に気を使い、神経をすり減らして接するものです。
ですが、私が今から伝える方法は、そういったストレスのたまる方法ではありません。
できるだけ自然体でリラックスできる方法です。
この方法を学べば、世の中のほとんどの悩みは消えてなくなるでしょう。
では、どうすればいいのでしょうか?
まず1つ目は、人の欠点や短所を変えようと思わない、ということです。
「えっ、人の欠点が、自分やその人に大きな被害が出ることがあるのに、その欠点を変えようとしない? とりあえず自分への被害は置いとくとしても、それはその人自身のためにならないのではないか?」と思う人もいるでしょう。
ですが、人は他人からとやかく言われて、何かを変えるというのはまずできない、と思ったほうがいいでしょう。
私も経験はあります。
いつも毎回遅刻をする人がいて、そのために私は何十分も、ときには何時間も無駄な時間を過ごす羽目になりました。
その度に何度も注意してはいるんですが、なかなか改善されません。
これは凄くイライラします。
はっきりと「もう遅刻してこないでほしい」と言って、相手も本当に申し訳なさそうにしてはいるのですが、毎回遅刻してきます。
人は自分がその欠点によって、重大な失敗を犯さないと、本当に変わることはできません。
ですので、私はその人が遅刻してきてもいいように、本当の約束の時間の30分前を相手に話して、余裕を持つことにしました。
そして、それでもまだ待たされることがあるため、喫茶店で待ち合わせをして、相手が来る間に本を読んだり、時間つぶしができるように本屋で待ち合わせすることにしたのです。
その人の欠点を深く思い悩むのではなく、それも含めて予定を立てるようにしました。
その人の行動を予測して、嫌な方向を回避するようにしたのです。
次に、期待をしないということです。
多くの場合、他人にがっかりするのは、その人に期待をするからではないでしょうか?
そういった期待があるから、それが裏切られた場合に腹立たしくなるのです。
例えば、部下が良くさぼっていることで、イライラしているとします。
もちろん注意はしますが、はっきりとした証拠はなく、実際に見たこともありません。
ただ、さぼっているのは他の同僚からも聞いているし、仕事の出来もよくありません。
これは部下はさぼらず働き続ける、という期待をするから腹立たしくなるのです。
さぼるのが普通だ、と思っていれば、イライラすることはありません。
もちろん、放っておけばいいということではありません。
さぼらないように仕組化すればよいのです。
例えば、部下に自分で一日の予定を立てさせ、朝に提出させる。
仕事量が少なければ付け足してやり、帰る前には今日一日何をやって、どういう成果が出たか報告させる。
など、部下を管理すればよいでしょう。
部下を管理するのも、上司の仕事だと思います。
最後に、どうしてもだめなら、関わらない、です。
非常に横暴で、やたら権力を振りかざす人がいます。
そういう経験は皆さんにもあるのではないでしょうか?
何をするにも高圧的な口調で、暴力こそ振るわないが、怒鳴り散らしたりする。
こういう場合は、その人より上の役職の人に相談して注意してもらうようにしましょう。
大概の場合、このような高圧的な人物は、上のものに対しては弱いです。
できれば3者で話すのが良いでしょう。
それでも改善されない場合は、その会社は辞めたほうがいいと思います。
ろくな上司はいないし、精神的に病んでしまう前に、逃げたほうがいいです。
「せっかく苦労して入った会社だし」とか「この年では次の就職先が見つからない」とか思うでしょう。
苦労して入ったというけれど、会社を辞めることには何の関係もないと思います。
会社に入るのが目的なのではなく、会社に入ってどんなことをし、人生をどれだけ有意義にできるかが目的なのですから。
その会社に居続けることが有意義にならないのであれば、早々に見切りをつけるべきです。
また、次の就職先が見つからない、というのも、それはほとんどの場合錯覚です。
就職難と言われていても、仕事なんて山ほどあるし、人材不足の会社もたくさんあります。
多くの場合、有名な企業、自分の経験を生かせるところ、という選択肢しか考えてないのではないでしょうか?
そういった、みんなが行きたいところは、確かに門が狭いでしょう。
しかし、あまり人がやりたがらない職業なんていくらでもあります。
その中で、自分なら全然大丈夫と思えるところを選べばいいのです。
この3つのことを心がければ、たいていの場合、人間関係での悩みは消滅します。
これらに共通することは、他人の出方に対して、こちらが上手くステップを踏むということです。
自分よがりでなく、相手に会わしてダンスするのです。
時には一緒にダンスを踊るパートナーを変えることも必要かもしれません。