悩みを解消する具体的な方法

 悩みがない、なんて人はほとんどいないと思います。

家庭、仕事など、悩みの種はいたるところに落ちているように思われます。

また、悩みはつまるところ、全て人間関係に行きつく、とも言われています。

確かにそうなのかもしれません。

私は、落ち込んだり、どうしようかと迷ったり、悩んだりすることはほとんどありません。

もちろん、悩みの種は私のもとにも降ってきて、嫌な思いをすることがあります。

ですが、ほとんどの場合、すぐにその悩みは解消されます。

これは先天的なものではなく、悩んだときにどういう風にすればいいか、というテクニックがあるからです。

昔はよく落ち込んだり、悩んだりしました。

しかし、このテクニックのおかげで、その悩みは一瞬で消し去ることができます。

むしろ、心配性であったり、よく落ち込んだりする人のほうが、このテクニックは使いやすいかと思います。

なぜなら、心配性の人のほうが、悩みに対してすぐに解消したいと思うからです。

すぐに解消したいので、我慢せずにすぐにこの方法を使うかと思います。

我慢なんて、これから必要ありません。

 

 これから話す、悩みを解消する具体的な方法とは、そういった人間関係の悩みという大きなものに加え、仕事をもっとうまくやり遂げたい、といった仕事上のアイデアを出すヒントにもなります。

悩んだり、立ち止まったり、考えあぐねた時は、この方法はきっと上手くいきます。

 

 さて、その方法とは何かというと、ボールペンと紙を使って、「これからどうすればよいか」ということを書き出すことです。

パソコンに打ち込んでもよいでしょう。

「それだけ?」と思うかもしれませんが、この方法は絶大です。

その際、肝心なことは、頭に浮かんだことを一切否定せず、それに対して何も反応せずに書き出すことです。

自動筆記のような形です。

なので、全てを書き終わるまで、手が止まることはありません。

ずっと書き続けます。

これはボールペンと紙、またはパソコンがいいです。

スマホだと、フリック入力でも思考より書くのが遅くなるので、頭に浮かんだことに無駄な反応をしてしまいます。

では、これをやることで、なぜ悩みが消えるのでしょうか?

 

 まず、第一に紙に書きだすことで、頭の中に思い浮かんだことに対して否定や反論を介せず見ることができ、考えることができるからです。

経験があると思いますが、思い悩んだときは、「いやー、ほんとやってしまった。なんであんなことやってしまったんだろう? 次、あの人に会ったときにこう言ってみようか? いや、でもそんなこと言ったら、勘違いされるし、あっちの言い方にしてみようか? でも、変な意味にとられかねない。どうしよう………」

みたいに、何か考え、それを否定し、また別のことを考え、それを否定し、とやってしまいます。

これが続くと、最善の策が何なのか? ということにいきつかず、頭の中で堂々巡りになってしまいます。

結果、考えることができなくなり、ただ悩んで、落ち込んでしまいます。

 

 これが紙に書くと、頭で否定をする前に書き出すので、頭に浮かんだことをまた別の角度で見ることができ、頭で否定したことが思い違いだったということが判ったりします。

また、やってみたらわかりますが、ほとんど何も考えずに書き出すので、書いた後、「こんな解決策があるのか!」とか「こんなことを思ってたのか!」といった、自分でも思ってみなかった考え方が出てくる場合があります。

無意識の奥深くから出てくるみたいな感じです。

そして、多くの場合、その思ってもみなかった考え方は、最善の解決策である場合が多いです。

新しいアイデアを出す場合も同じです。

何か良い案がないかな?と思ったら、紙に書き出してみます。

何度も何度も紙に書いてみることで、今まで考え付かなかったいい案が必ず出てきます。

 

第二に、「これからどうすればいいか?」ということを書き出すことで、前向きな、生産的なことを考えることになるからです。

落ち込んだり、悩んだりしているときは、足が地面にへばりついてしまっているような、どこにも動けない状態になっていると思います。

このように止まってしまっている状態は、一番最悪のパターンです。

何かを改善しようとも動けないし、かといって、頭の中では「どうしよう?」と逡巡しています。

これが一番つらい状態です。

しかし、次やるべきことがはっきりとわかり、それに沿って行動しようと思い立ったら、悩みなんてものはなくなります。

悩みというものは、立ち止まる、ということと同義だからです。

これから動く方向がわかれば立ち止まることもなくなり、悩みもなくなります。

やるべきことがはっきりとわかっているのに悩むなんて、ありえないのです。

これは自分が心から納得していれば、間違っててもいいのです。

そもそも、間違ってるかどうかはやってみないとわかりませんし、やってみて初めて見える景色があります。

立ち止まらず、動いて動いて動くために、「これからどうするのか?」を紙に書き出してみます。

 

 悩みというものはなくなるものではないと思います。

毎日、小さなものから大きなものまで、悩みはあなたに降りかかってくるでしょう。

それは、誰だって同じことなのです。

そこで、落ち込んで立ち止まるか、「これからどうするか?」を考えて動いていくかは、どちらがいいかははっきりしています。

しかも、これは後天的に習得できるスキルであるため、あなたの人生に必ず良い結果を生み出すことができます。