仕事ができない人の特徴
仕事ができない人の特徴は、どんなのだろうか?
私が真っ先に思いつくのは、何か問題が起こった時に、すぐにネットで解決策を調べる人である。
思い当たる人も多いと思う。
ネットにはいろんな情報が載っている。
そこには面白いものだったり、有益なものだったり、つまらないものだったり、いろいろある。
これだけ膨大な情報があるネットなら、自分の問題の解決策ぐらい載っているだろう、と思ってしまう。
同じような問題に当たった人は、世界中のどこかに必ずいるはずだと。
確かに、世の中の99%の問題は、繰り返し繰り返し誰かにぶつかっているだろう。
新しい問題など、ほとんどないとも思える。
しかし、大事なことが抜け落ちている。
あなたや、あなたの周りの環境が、同じだということは絶対にないのだ。
ネットですぐに調べる人の問題点は、自分に合った問題への解決策がなかなか見つからないことだ。
「これは、結構自分と近いけど、このままでは使えなさそう」とか、「これはなかなか良いけど、もっと良い解決策があるはずだ」など、調べることに膨大な時間を使ってしまう。
本当は、その時間を使って、自分で考えなければいけないことを、調べることに費やしている。
さらに悪いことに、何を調べないといけないか、というのを本当にわかってなく、できるだけ手あたり次第、情報は多ければ多いほど良い、と思っている。
これではいくら時間があっても足りない。
これを改善するためには、問題が出てもすぐに調べないことだ。
ある程度ゆるくで良いので、解決策の仮説を自分の頭で考えること。
仮説を立てて、問題から解決策までの全体像を思い描く。
全体像というのはキーワードだ。
はじめは、丁寧にやりすぎるあまり、なかなか仮説を立てられないかもしれない。
でも、はじめの仮説は、あとで修正することもできるので、まずは間違ってもいいのでスピード感を持って仮説を立てる。
1週間の期限があるのなら、仮説は1日を使わずにやるべきだ。
そして、その仮説に基づいて、足りない部分の情報を調べてみる。
そもそものはじめから調べてみるより、仮説がある分、調べる範囲が狭まっているので、時間はあまりかからないだろう。
もし、仮説に修正が必要であれば、その部分も調べていく。
はじめに仮説を立てたことによって、どこが合っていて、何が間違っているかがわかる。
それから、実際に行動してみる。
例えば報告書を作成する、などであれば、実際に最初から最後まで書いてみる。
ここも丁寧にやりすぎないことだ。
このように実際に行動してみたことで、また、どこが間違っているかがわかる。
重要なのは、クオリティはある程度置いといて、まず最後まで一通り動いてみて、物事の全体像を素早くつかむことだ。
全体像をつかまないと、どこが悪くて、どこでつまづいてて、というのがわからない。
どれだけ時間があっても足りなく、またクオリティも悪くなるだろう。
調べる前に、まず自分で考え、仮説を立てることが重要なのだ。